1902年4月25日
◇四月二十五日 曇
午後3時から城内を歩き、岡山から宇津、打越から愛宕山の前東の田間に出て、また打越から塩屋に出て、それから愛宕山裏坂から小堀氏を訪ねると、暗くなっていた。8時過ぎに同氏が帰って来る。1円50銭渡し、風蘭を買うことを頼み、帰ると10時であった。
同氏に丈六寺辺まで送られる。帰る直後に雨が降り出す。
愛宕山でコゴメウツギ、宇須でアワゴケ、岡山でスズメノヒエをとる。
本日得たのは、菌4種、地衣1種。
メモ
1902年の日記は『南方熊楠日記〈2〉』に所収