1901年12月20日
◇十二月二十日 晴
午後、九兵衛に船を漕がせ、中島に行く。たまたま鮪舟の漁手4人が木を伐り、叉を作ろうとするのを叱る。それから港の西南隅の田と池に行き、藻3種ばかり採って帰る。九兵衛は今日出漁せず、ただ中島にて予の上陸中、同舟でアタガシ3疋を釣る。帰途、安勢丸の船主に会い、一切昨日得たものと共に預け与える。
今日水 中で得たゴニヲネマ?中に、両傍共に受胎したのがある。もっともただ1ヶ所だけである。
メモ
1901年の日記は『南方熊楠日記〈2〉』に所収