源氏物語

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  • 源氏物語(げんじものがたり)

    平安時代中期に成立した、日本の長編小説。作者は紫式部というのが定説。
    日本古典文学の最高傑作。



    源氏物語

    南方熊楠の手紙:浄愛と不浄愛,粘菌 の生態,幻像,その他(現代語訳14)
    その夜眺めた松たちは千歳の色を少しも変えず、颯々の音を立てている。『源氏物語』に明石の尼公の「身をかへて独り帰れる故郷に聞きしに似たる松風ぞ吹く」とあるのに基づく。

    南方熊楠の手紙:"南方マンダラ",「不思議」について,その他(現代語訳6)
    平賀源内が当時のしかつめらしく『源氏物語』などを講義するものを嘲って、彼らは裃(かみしも)を着て間男のなり筋(※?※)を講義するといったように、ギリシア・ローマの古学といい、わが『日本紀』といい、下って『源氏物語』『枕草子』、どれがこのことに止まらないというのか。

    南方熊楠の手紙:"南方マンダラ",「不思議」について,その他(現代語訳6)
    帆足万里も、「『源氏物語』には、淫らなことを教える言葉でないものはひとつとしてない。父帝の后と通じ、人の妻と通じ、はなはだしいものは、自分の生んだ子が成長したのに懸想する。しかしながら、その間優長和悠の体があることは、大いに人々の心を通わす器である」と言った。これを見て夢中になって無心の域に至っても、それもまた罪を払い除くためのひとつの大きな手だてなのではないでしょうか。

    南方熊楠の随筆:十二支考 虎に関する史話と伝説民俗(その1)
    これに似て日本で猫を虎になぞらえた事『世事せじ百談』に「虎を猫とは大小剛柔遥かにことなるといえども、その形状の相類する事絶えて能く似たり、されば我邦のいにしえ猫を手飼の虎といえる事『古今六帖こきんろくじょう』の歌に 「浅茅生あさぢふの小野の篠原いかなれば、手飼の虎の伏所ふしどころなる」、また『源氏物語』女三宮の条に見えたり、唐土もろこしの小説に虎を山猫という事、『西遊記』第十三回〈虎穴に陥って金星厄をとりのぞく〉といえる条に「〈伯欽う風※(「口+何」、第4水準2-3-88)是個の山猫来れり云々、只見る一隻の班爛虎〉」とあり云々」、これも伯欽が勇をたのんで虎を山猫と蔑語したのだ。


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