萃点


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    南方熊楠(1867年〜1941年)は多いときには約60匹ものカメを飼っていました。イシガメやクサガメです。

    熊楠は淡水藻の研究もしており、カメに藻を生やせて蓑亀(ミノガメ)にする実験を試みていました。
    1931年6月7日付けの上松蓊宛書簡に「小生方のみのがめ、只今長き藻の上に短き異種の藻をふさのごとく叢生し、はなはだ見事なり」 とあります。

    熊楠が飼っていたクサガメの「お花」は、熊楠が亡くなってから60年も生き、2001年7月に老衰で死亡。「お花」は100年以上生きたといわれています。



    南方熊楠の随筆:兎に関する民俗と伝説(その11)
    第一に小学児童が熟知よくしったと兎の競争の話について述べよう、これは『イソップ物語』に出たものだ。イソップはギリシアの人で耶蘇ヤソ紀元前五百六十年頃生きておった名高い教訓家だが、今世に伝われる『イソップ物語』は決してそんな古いものでなくずっと後の人がイソップにかこつけて書き集めたものという、しかし何に致せ西洋話本の親方としてその名声を争うものはない、「亀と兎の競争の話」はこの物語に出た諸話の中もっとも名高い物で根気く辛抱して励めば非常の困難をもしのいで事業を成就し得る事を示したものだから気力ある若い人々が世間へ出る始めにこの話を額の立て物といただ真向まっこうに保持して進撃すべしと西洋でいう。

    南方熊楠の随筆:兎に関する民俗と伝説(その12)
    上述の諸話と大分変ったのがセイロンに行わるる獅と亀の競争の話で、いわくある時小川の岸辺で亀と獅と逢う、亀獅にむかい汝がこの川を跳び越えるよりも疾く予はこの川をおよぎ渡って見すべしと言った、獅奇怪な申し条かなと怪しんで日を定めて競争を約した、その間に亀その親族のある一亀を語らい当日川の此方こなたに居らしめ自分は川の彼方かなたに居り各々ラトマル花莟一つを口中にふくむ事とした、

    さて約束の日になって獅川辺に来り亀よ汝は用意調ととのうかと問うと、用意十分と答えたので、獅サア始めようと川を跳び越えて見れば亀はすでに彼岸に居る、またこの岸へ跳び来って見ればやはり亀がはや渡り着いている、同じ花莟を一つ含んでいるから二疋の別々の亀を獅が同じ一疋の亀と見たんだ、

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