小野蘭山

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  • 小野蘭山(おの らんざん)

    小野蘭山(1729年〜1810年)。江戸時代の大本草学者。
    名は識博(もとひろ)、通称は喜内、字は以文、号は蘭山、朽匏子。
    25歳で京都丸太町に私塾・衆芳軒を開塾、多くの門人に本草学を教えた。
    門弟に杉田玄白など。
    明の李時珍の撰による薬物書『本草綱目』に小野蘭山が和名や用法を付記した『本草綱目啓蒙』(1882種、全48巻)は日本最大の本草学書となった。『本草綱目啓蒙』をのちに手に入れたシーボルトは、小野蘭山を東洋のリンネと賞賛した。



    小野蘭山

    南方熊楠の手紙:山男について、神社合祀反対運動の開始、その他(現代語訳3)
    小野蘭山の『本草啓蒙』に、これは羆〔ひぐま〕である、とある。熊の大きなものと見えます。羆は日本にいないもので、小生はかつて大英博物館で中アジア産の熊類標本を調べ、これが古支那書の非熊非熊の羆であろうと思われる種をひかえて書き記しておいたものがある。

    南方熊楠の随筆:十二支考 蛇に関する民俗と伝説(その2)
    普通に蟒に充てるウワバミは小野蘭山これを『和名抄』の夜万加々智とす。深山に棲み眼大にして光り深紅の舌と二寸ばかりの小さき耳あり、物を食えば高鼾たかいびきしてねむる由(『和漢三才図会』)、何かの間違いと見え近頃一向かかる蛇あるを聞かず。


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