1901年12月24日:南方熊楠日記(現代語訳)

1901年12月24日

◇十二月二十四日 晴

朝、利助方の下女のお政がビールを10本持って来る。

午後、宅前の山を歩き、菌と蘚を数種採る。

夕方、お松、九兵衛と安静丸に行く。船主が肴を作り、舟子5人と大飲、大騒、11時過ぎに帰る。帰る艇中にてカンという播州の男が、同国の猪之助という新参者が櫓を漕がないのを叱ったことから怒り、右5人が艇に帰った後に猪之助が脱船し、一同諸処を探しまわり、12時過ぎから3時前になり、シャコとり石灰やく小屋の中から探し出し、帰船中、衣類のまま再び飛び込んだのを引き上げ、船主ともう1人と徹夜番する。翌朝になって酒がさめて後悔、無事に収まる。

九兵衛は大酔、膳上に嘔吐する。それからなおり中島に濃いでいき眠る。


メモ

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1901年の日記は『南方熊楠日記〈2〉』に所収

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