1901年12月19日:南方熊楠日記(現代語訳)

1901年12月19日

◇十二月十九日 晴

午前、宅前の山で遊ぶ。夜、急に大風雨、雷が鳴る。また雹が降り(1粒の重さ1匁と)、入港の諸船は大騒動、安勢丸(お松がとまっていた)の他、綱がみな切れる。源吉宅は雨が漏り、老夫婦が起き出て、漏りを受ける。予の衣類包みへ雨が漏りかかり騒ぐ。予は丸裸になり寝る(体がにわかに痒く)。猫が入ってきて、再度追い払う。

今日まで得た藻類は137種。
  珪藻14種、碧藻27種、緑藻33種(その内装えていないのが3)、褐藻25種、赤藻37種(その内装えていないのが7)、輪藻1種
    淡水藻52種 鹹藻85種


メモ

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1901年の日記は『南方熊楠日記〈2〉』に所収

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